子供たちにあてた手紙:日本出張編
2015/10/06
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(長男を太郎、次男を次郎としていますw)
こどもたちへ
げんきにしていますか?
ちゃんとおかあさんのいうことをきいていますか?
日本はとっても寒いですが、お父さんは元気モリモリです。
さて今日時間が取れたので二人に頼まれた妖怪ウォッチのメダルを探しにブックオフに行ってきました。
八王子みなみ野のブックオフ、覚えていますか?
ほんとうに広いですよね。妖怪メダルのコーナーだけでも棚4つ分ありました。
太郎がコマさん、次郎がブシニャンでしたね。
お父さんが端の棚から一つずつメダルの名前を確認していると、一番きらきらしたメダルを展示しているコーナーでコマさんをみつけました。
コマさん、やっぱりかわいいですね。風呂敷を背負っている姿がとってもキュートです。
その時ふと値札に目をやると、『はっせんえん』でした。
お父さんはもしかしたら老眼が始まったのかと思い、もう一度目をこすって値段を確認しましたが、やっぱり8000円。ゼロが3つでした。
目の前の棚では、手を伸ばせば届くくらいの所にコマさんが微笑んでいるのに、その時お父さんには コマさんがとてもとても遠くに感じました…
その時、ふとコマさんから目をそらし、見るとはなしに隣の棚を眺めていると、コマさんそっくりのメダルがありました。『コマじろう』とそこには書かれています。店員さんに尋ねると、コマじろうはコマさんの弟だそうです。どおりで見た目もそっくり、色が違うだけです。
コマさんが白で、コマじろうが茶色。
コマさんが8000円で、コマじろうは250円。
たしか、太郎は茶色が好きでしたね。ほとんど同じなので今回はコマじろうをお土産にしたいと思います。
そして次郎に頼まれたブシニャンですが、端から端までいくら探しても見つかりません。
売り切れなのかな?
お父さんが困惑していると、ふと高価買い取りのポスターが貼ってありました。
そこにはブシニャン15000円買取!と書いてあります。
買い取り価格が15000円ということは販売価格はさらにそれより高いはずです。お父さんがポスターの前でボー然と立ち尽くしていると先ほどの店員さんが声をかけてくれました。
「ブシニャンをお探しですか? いやー、このメダルはレアでめったに入らないんですよ。今は売り切れですが、販売価格は四万円です」
よんまんえん…
もはや本物の金貨を超えたかもしれません。
二人も知っているように、日本はインフレターゲットを2%に設定しており、物価上昇は既定路線です。とはいえブシニャン4万円は、もはやハイパーインフレ水準です。度重なる量的緩和によって、日銀もインフレコントールがままならなくなったようです。
お父さん、今日ほど黒田さんを恨んだ日はありません。
とはいえ、いずれにしてもブシニャンは売っていないわけです。
お父さんの心境を察してか、その時店員さんが教えてくれました。
ブシニャンはジバニャンのご先祖さまだということを。
お父さんもジバニャンは知っています。
確かに言われてみると、ブシニャンはジバニャンの色を変えて兜をかぶっただけにも見えます。
ただ肝心のジバニャンも800円もします。
ここで、さっきの親切な店員さんがさらにキラーパスをくれました。
「ジバニャンやブシニャンのように最後に『ニャン』がつくものはみんな同じデザインですよ」と。
そこでお父さんはニャン系のメダルを必死で見比べ、最安値のゴルニャン500円をみつけました。
ロボットみたいでかっこいいですね。
500円は少々高いですが、次郎はロボットが好きだったし、せっかくの日本土産なのでこれでよしとしましょう。
さぁ子供たち。お土産を買って帰るから楽しみにしててね。ちゃんとおかあさんのお手伝いをしないとお土産あげないぞぅ~♪
おしまい。
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