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じゅごんライフハック ~元マレーシア・ペナン島移住どたばたブログ~

2013年から2019年までマレーシア ペナン島に家族で移住し、湘南に帰国♪ 当ブログには プロモーションが含まれています

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Surface Go 2をLinux化した理由は、Kindleでした|AnduinOS+Waydroidで3週間

   

じゅごん出版書籍 一覧

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いや〜、ご無沙汰しております。
Windowsに見えてWindowsじゃないものを、今日も触っている、じゅごんです。
どゆこと?w

先に結論から。

中古で買ったSurface Go 2に、AnduinOSというLinuxを入れて3週間。
今はこんな状態になっています。

できるようになったこと 状態
Windows 11を残したまま、Linuxと切り替えて使う ✅
Android版Kindleで本を読む(microSDに保存) ✅
内蔵LTE(楽天モバイル)で外でそのまま通信 ✅
タッチ・Bluetooth・microSD・スリープ復帰 ✅
愛用マウスのジェスチャー(Windowsと同じ手癖) ✅
音が良くなった(頼んでいないのに) ✅
前面カメラ(カーネルを1つ古いものに戻したら復活) ✅
顔認証(既製品を使わず自作。ロック解除と管理者操作) ✅
背面カメラ・赤外線カメラ ❌ まだ
ペン △ Bluetooth接続完了でボタン操作OK。Windowsと同じレベルではない

「Linuxにしたかった」わけじゃないんです。
始まりは、Kindleでした。

目次

Windowsで、じわじわ不満が溜まった

Surface Go 2はメモリ8GB。
以前、Windows 11をかなり軽量化して動画にもしたんですが、それでもわしの使い方(読む・書く・調べる・コーディング・遠隔(リモート))には、まだ荷物が多い感じがしていました。
特に遠隔アプリParsecが便利すぎてリモートも多用するように、仮想デスクトップ4枚で、Surfaceでの作業&遠隔で自宅のメイン機に投げる作業、などかなり並列で仕事をするようになり、Surfaceのレスポンスが、わしが頑張れば頑張るほどトーンダウンするようにw

で、決定打がKindle for Windows。

バージョンアップしてからというもの、わしの環境では

  • 起動に20分以上かかることがある
  • ウィンドウを最大化できない
  • 本の保存場所を自分で選べない(バッチファイルでクリアしましたが…)
  • 買った本なのに「Android版で読んでください」と案内される本がある

本を読みたいだけなのに、本が開く前にこっちの気持ちが先にスリープするw

ここで大事なのは、Windows 11が悪いという話ではないこと。
全部が最初から動く安心感はWindowsのほうが上です。
ただ、この小さなSurfaceが、わしの現在の用途には合わなくなってきた。そういう話です。

「軽いと噂のLinuxなら」と思ってしまった

Linuxは軽い、と昔からよく聞く。
そして最近のLinuxにはWaydroidという、デスクトップの中でAndroidを動かす仕組みがある。

……ということは。

Linuxで軽くなって、その上でAndroid版Kindleが動けば、「Android版で読んでください」と言われた本も開けるのでは?

この「のでは?」が、3週間の始まりでした。
だいたいこういうのは、思いついた瞬間がいちばん楽しいw

AnduinOSって何?(Androidじゃないです)

選んだのはAnduinOS 2.0.1。
UbuntuをベースにしたLinuxで、Windowsから来た人が迷わないように見た目が整えてあります。
スタートメニューは中央、右下に音量とネットワーク。ぱっと見、Windows 11です。

名前にAndroidっぽさがあるので一応書いておくと、AnduinOS自体はAndroidではありません。
普段はLinuxとして使い、Androidアプリが要るときだけWaydroidを開く。
デスクトップの中に、もう一台Android端末が入っているような構成です。

AnduinOS(Linux/普段のデスクトップ)
├─ Linuxアプリ:ブラウザ、Obsidian、VS Codeなど
├─ Waydroid:Android版Kindleなど
└─ Wine/Parsec:Windowsアプリを補完

2.0系はUbuntu 26.04 LTSが土台で、サポートは2031年4月まで。
中古で買った端末に、あと5年ぶんの寿命が付いてくる計算になります♪

(わしが入れたのは2.0.1で、この記事を書いている時点の最新は2.0.2です)

内蔵SSDには触らない。まず外付けから

Linux化でいちばん怖いのは、OS選びよりディスク選びです。
256GBの内蔵SSDにはWindowsが入っている。ここを間違えて消したら、企画が始まる前に最終回。

なので最初は、内蔵SSDに一切触りませんでした。

容量 正体 役割
約238.5GiB 内蔵SSD 256GB Windows。触らない
約931.5GiB 外付けSSD 1TB AnduinOSの入れ先
約28.9GiB USBメモリ 32GB インストーラー

USBと外付けSSDを抜けば、元のWindowsがそのまま起動する。
この「抜けば元通り」があるだけで、心の余裕がまったく違います。

usbhub1

で、USBから起動しない

ところがSurface Go 2、ここから素直じゃなかった。

Rufusで作ったUSBも、balenaEtcherで作ったUSBも、ほかのPCでは起動するのにSurfaceでは起動しない。
「USBを作れば起動するでしょ」と思っていたわしの予想が、最初の一歩で外れましたw

最終的にはVentoyというツールを経由して、F2のファイル参照から外付けSSDのEFIファイルを直接選んで起動できました。

ventoy1

インストールしたら grub> だけ

やっとインストールが終わって再起動したら、画面に出たのはデスクトップではなく grub> の文字だけ。
黒い画面に、プロンプトがぽつん。

外付けSSD側の起動ファイルが不完全だったのが原因で、作り直したら安定して起動するようになりました。

この外付け環境で約1週間使って、LTEもKindleも動くと分かってから、内蔵SSDを分割しました。
今はWindows 11が約141GB、AnduinOSが96GBのデュアルブートです。
外付けSSDは消さずに、復旧用としてそのまま置いてあります。

(全体で約3週間、そのうち外付けだけで使っていたのは約1週間です。ここ、真似する人の目安がずれるので一応)

ここからが本番。Claudeと一緒に「快適」を作る

インストールは通過点で、使い始めてからが本番でした。

LTEがスリープから戻らない。KindleがmicroSDを見ない。Windowsを起動すると時計がずれている。
一つ直すと、次が出てくる。

で、今回はこの作業を、Surface Go 2の中でClaude Codeを動かしてやりました。
AIに「こういう症状なんだけど」と伝えると、原因を調べて、設定ファイルを直して、必要なスクリプトを書いて、アプリを入れてくれる。

面白かったのが役割分担で、AnduinOSでは管理者権限が要る操作をすると画面にパスワードのダイアログが出る。
AIはパスワードを打てないので、そこだけわしの出番。

つまり、作業はAI、金庫番はわしw

3週間で出来上がったものは、こんな感じです。

  • スリープ復帰のときだけLTEを繋ぎ直す仕組み
  • 「次回だけWindowsで起動」ボタン(GRUBはタッチが効かないので)
  • AC接続中に電池アイコンが変わらない問題を直す小さな拡張
  • Windowsで使っていたマウスのジェスチャーの再現
  • クリップボード履歴が「前の中身」を貼ってしまう問題の修正
  • 日本語キーボード配列、時計の日付表示、バッテリー管理の設定

直した内容が全部テキストで残っているので、次に同じ症状が出ても追いかけられる。
これはWindowsのときには無かった安心感です。

3週間で、何ができるようになったか

普段の操作は、思ったより普通

ブラウザ、日本語入力、ファイル操作、Obsidian、VS Code。
見た目がWindowsに近いので、「Linuxに来た!操作を全部覚え直す!」という感じはありませんでした。

動画編集みたいな重い仕事は、このSurfaceに背負わせるつもりはありません。
読む、書く、調べる。この端末が得意な仕事に絞ったことで、役割がはっきりしました。

内蔵LTE:外で開いてそのまま通信

この端末で特に残したかったのが内蔵LTEです。
物理SIMは楽天モバイル。APNを設定して、Linuxからモデムを認識させました。
→ 使っているSIM:【Sim for Japan】日本国内用 SIM 360日間 20GB プリペイド(Rakuten キャリア)

最初は、起動時には繋がるのに、スリープから戻るとモデムが消える。
原因は、復帰後にモデムを管理する仕組みが制御ポートを掴み直せないことでした。
復帰時だけ再起動する仕組みを作ってもらって、今は自動で戻ります。

スリープ復帰後、LTEが戻るまで
記録上いちばん速かった回 9秒
普段の感覚 10〜30秒
仕組み側が待つ上限 45秒

Wi-Fiを切ってLTEだけで通信する試験も、4回送って4回成功。
外で開いてそのまま繋がる、Surfaceらしさが戻ってきました♪

(約20時間の長いスリープのあと、モデム本体が固まって戻らないことが1回ありました。USB機器として繋ぎ直すと再起動なしで戻ることを確認して、復帰の仕組みを3段階にしてあります。ここはまだ様子見です)

タッチ、キーボード、ペン、マウス

Surface専用のlinux-surfaceカーネルを入れることで、タッチ、Bluetooth、microSD、スリープ復帰は使えるようになりました。

ちなみにわしのSurface Go 2、純正のタイプカバーは使っていません。

キーボードはEPOMAKER TH-40。数字キーもファンクションキーも無い40%キーボードで、重さ450g。以前レビューした通り、通勤に持ち出すならこれがちょうどよかったやつです。
→ YouTube:EPOMAKER TH-40 レビュー動画
→ ブログ:【超小型40%キーボード】EPOMAKER TH-40完全レビュー|450gの相棒でノマドが捗る件
本体の保護は、自分で設計して3Dプリンターで印刷したバンパーケース。4つに分割して組木のように嵌める方式で、キックスタンドも各ポートもそのまま使えます。
→ MakerWorld:Surface Go 1/2/3/4 バンパーケース

OSを入れ替えて、キーボードも自前、着ている服も自前。
Surfaceの純正品が本体だけになってきましたw

ペンは汎用カーネルよりかなり改善。
ただ、書いている途中で反応しなくなって、指で画面に触ると復活する、というクセが残りました。
これは後日、犯人が分かります(下で書きます)。
動くかどうかで言えば動く。でもWindowsとまったく同じとは言いません。

そして地味に嬉しかったのがマウス。
愛用しているロジクールのM750は、Windowsでは「ホイールを押しながら左右に動かすと仮想デスクトップが切り替わる」設定にしていて、これが手に染みついている。
Logi Options+にLinux版は無いので、Solaarという無料アプリで同じ動きを作ってもらいました。

ホイールを押しながら ブラウザ・VS Code それ以外
左右 タブ切り替え 仮想デスクトップ切り替え
上 スクリーンショット 同じ
下 全部の窓を最小化 同じ

OSは替わっても、手癖だけは引っ越しできましたw

本命:Android版Kindle

さて、今回の本命です。

WaydroidにGoogle Playを入れて、Kindleをインストール……しようとしたら、Playストアに「この端末では動きません」と言われる。
Surface Go 2はIntelのCPUで、Kindleアプリはスマホ向けのARMという種類を想定しているためでした。
ARM向けアプリを動かす変換レイヤー(libndk)を追加して、ようやくインストール。

やっと本が読める、と思ったら今度はmicroSDに保存できない。
Linux側からはmicroSDが見えているのに、WaydroidとKindleアプリの中までは見えていなかった。
Waydroidの中のAndroidは、Linuxとは別の「部屋」(マウント名前空間)からファイルを見ています。しかもKindleアプリは、その中にさらに自分専用の部屋を持っている。Linuxの部屋でmicroSDをつないでも、奥の部屋までは届いていなかったんです。

やったことは、ざっくりこの3つ。

  • microSDにKindle用の保存フォルダを作り、Kindleアプリの保存場所を「中身は実はmicroSD」という形に差し替えた(bindfs)
  • その差し替えを、Waydroidの部屋とKindleアプリの部屋の両方に、後から差し込んだ
  • microSDが認識されたら、この接続が自動で走るようにした(systemd の service/path。毎回手でやらなくていい)

そのうえで、新しい本をダウンロード。

チェックマークが付いて、本文が開いて、microSDの使用量が増える。
ここまで来て、今回Linuxに移った理由にようやく答えが出ました。

Android版Kindle
インストール ✅
書籍ダウンロード ✅
本文表示 ✅
microSD保存 ✅
Windows時代の旧データ(約14GB)の再利用 ❌

最後の1行だけ補足すると、Windows時代の書籍データを引っ越しの段ボールみたいに持ってきたんですが、DRMと端末認証が合わなくて開きませんでした。
段ボールは開かず、そのまま退避。必要な本はAmazonから少しずつ再ダウンロードしています。

起動に10分以上待つことがあったWindows版から始まって、今はこの小さな端末でAndroid版を直接開ける。
本を読む前に気持ちがスリープしなくなりましたw

予想外:音が良くなった

これは完全に想定外でした。
Kindleのためにやったのに、音が良くなった。

Linuxの音の仕組みは、初期設定だと48kHzに固定されています。
つまりCDから取り込んだ44.1kHzの曲が、再生のたびに毎回48kHzに変換されていた。
わしはWindowsのときも、これを避けるためにfoobarでWASAPIの排他モードを使っていたんです。

Linuxでは、設定ファイルを一つ足すだけで、44.1kHzの曲を44.1kHzのままDACに渡せる。
プレーヤーを買い替えたわけでも、DACを替えたわけでもない。音の通り道を変えただけ。

「48kHzが悪い」という話ではなく、「変換を1回減らした」という話です。
Linuxではプレーヤーを探す前に出力経路を見たほうが早い、というのが今回の収穫でした。

(この設定は、使っているDACが対応しているレートだけを書きます。対応していない数字を書き写すと、そのぶん逆に音が出なくなります)

その後:カメラが戻ってきて、顔認証まで作ってしまった

ここまでが3週間の話。
このあと、諦めていたカメラが動きました。

新しいほうが良いとは限らなかった

カメラは3つ(前面・背面・赤外線)とも認識されていませんでした。
Surface用のカーネルの新しい版で起きている不具合で、報告も上がっている。つまり待つしかない。

……と思っていたんですが、逆に1つ古い版に戻してみたんです。

新しい版(5月) 古い版(1月)
カメラ ❌ 3つとも認識せず ✅前面カメラで撮影できた
ペン ❌ 22.9秒で止まる 🟢 48秒間ずっと途切れなし

戻したら、あっさり映りましたw

しかもオマケで、ペンが止まる原因まで分かりました。
アプリが悪いのか、GNOMEが悪いのか、電源管理か、ペンの電池か、と上の層から順に疑っていったんですが、カーネルの生データの時点で22.9秒ぴったりに無言になっていた。
アプリもGNOMEも、来ていない信号を表示できるわけがない。無実でした。

古い版では48秒間ずっと途切れなし。犯人はここでした。

ただし残る症状(指で触るまで戻らない)は、GNOME側の未解決の不具合2件が原因なので、まだ直りません。
とはいえノートを書くときは手のひらや指がどうせ画面に当たるので、それが勝手に復帰のスイッチになる。実害としては小さいです。

⚠️ ひとつだけ正直に書いておくと、古い版に戻すのはセキュリティ修正を3か月半ぶん諦めることでもあります。
しかも1月版はもう更新されません。新しい版が出たらカメラが直ったか試して戻せるよう、毎月1日に確認する仕組みを入れました。

背面カメラはリンクは張れるものの撮影が完走せず、赤外線カメラは画は取れるのに中身が真っ暗。
こちらはまだ宿題です。

(前面カメラも、最初の数フレームは縞模様になります。センサーが調整中なだけなので、10枚ほど撮って後ろのほうを使えば大丈夫です)

カメラが直ったら、顔認証が欲しくなった

ここでやめておけばよかったんですが。

カメラが動くようになった瞬間、「これ、顔認証できるんじゃない?」と思ってしまったw
Windows Helloの顔認証、Surfaceでいちばん気持ちいい機能でしたから。

LinuxにはHowdyという定番があるんですが、公式リリースが2020年で、導入も重い。
調べてみたら、OpenCVという画像処理のライブラリに、顔を見つける機能と顔を照合する機能が最初から入っている。
それなら、と自作することにしました。

そして、ここで一番の落とし穴にハマります。

管理者パスワードを聞いてくる画面の仕組み(polkit)は、セキュリティのために徹底的に隔離されていた。
カメラも、顔のデータも、そこからは触れないようになっている。
「顔認証できました!」と組み込んでも、その隔離の壁にぶつかって静かに失敗し、パスワード入力に戻るだけ。

ここで隔離を緩めれば通ります。でもそれはやりませんでした。
その隔離は、まさに認証を守るためにあるものなので、認証を楽にするために外したら本末転倒です。

正解は、指紋認証が採っているのと同じ形でした。
カメラを扱う番人を別に常駐させておいて、認証のときだけ「この人、本人ですか?」と聞きに行く。
壁は壊さず、壁に窓口を作った感じです。

できあがったものは、こんな感じ。

顔の登録 40件(眼鏡あり・なし、いつもの姿勢、少し傾けた状態)
認証にかかる時間 0.6〜2.3秒
効く場面 画面のロック解除、管理者パスワードを聞かれる場面
眼鏡なし・暗い場所 ✅ どちらも通りました

カメラは認証している間だけ動きます。
最初は常時中継する作りにしたんですが、カメラのLEDが点きっぱなしになって、さすがに落ち着かないw

⚠️ ただし、これは普通のカメラ(可視光)を使っています。Windows Helloのような赤外線ではありません。
つまり写真で突破されうる。 パスワードの代わりではなく、あくまで日々の手間を減らす便利機能として使っています。

AIが「できました」と言ったのに、できていなかった

これは書いておかないとフェアじゃないので。

顔認証の途中で、AIが「polkitでも顔認証で通りました」と報告してきたんです。
わしも画面を見て「おお、通った」と思っていた。

でも実際は、わしがパスワードを打っていたんですw

ログにはちゃんと「顔認証は失敗してパスワードに切り替わった」と出ていた。
見に行けば分かることを、両方とも見ていなかった。

3週間ずっと「思い込みを潰していく」作業をしてきたのに、最後の最後で人もAIも同じ穴に落ちる。
以来、顔認証まわりはログを見てから報告する、というルールになりました。

ログイン画面だけは、パスワードのまま

顔認証を入れたあと、もうひとつ分かったことがあります。

起動して最初にパスワードを使うアプリを開くと、毎回「ログインキーリングのロックを解除してください」と聞かれていました。
自動ログインにしていたのが原因です。パスワードを一度も打たないので、そのパスワードを鍵にしている保管庫が開かないままだった。

ここで「じゃあ顔認証で開けよう」とはいきません。
保管庫はパスワードの文字列そのもので暗号化されていて、顔認証は「本人です」と答えるだけ。文字列は作れないんです。

なので住み分けました。

場面 認証
起動直後のログイン画面 パスワード(ここで保管庫も一緒に開く)
画面のロック解除、管理者操作 顔

一日に一度だけパスワードを打って、あとは顔で済む。
結果的には、これがいちばん気持ちよかったです♪

正直に言う、詰まったところ

ここまで読むと、わりと順調に見えます。
実際は、こういう感じでした。

# 詰まったこと 今
1 USBから起動しない ✅ Ventoy経由で突破
2 grub>で止まる ✅ 起動ファイルを作り直し
3 Kindleが「この端末では動きません」 ✅ ARM変換レイヤーを追加
4 KindleがmicroSDに保存できない ✅ アプリの領域まで渡す
5 LTEがスリープ復帰後に消える ✅ 復帰時に自動修復
6 公衆Wi-Fiの認証ページが出ない ✅ 下に詳しく
7 Windowsの時計が9時間ずれる ✅ Windows側だけ設定
8 Windowsを使うと起動順が戻る ✅ GRUBで「次回だけWindows」方式に
9 GRUBをタッチで操作できない ✅ 「次回だけWindowsで起動」ボタンを作成
10 クリップボード履歴から選ぶと前の中身が貼られる ✅ 貼る前に中身が落ち着くのを待つ
11 カメラが3つとも認識されない ✅ カーネルを1つ古い版に戻したら前面が復活
12 音声入力が同じ文字を延々と繰り返す ✅ マイク音量が27%だっただけ
13 タッチ対応のパッチが、ある日消えていた ✅ 拡張機能の自動更新が原因。更新されない場所へ移した
14 ペンが書いている途中で止まる △ カーネルは解決。残りはGNOME側の未解決バグ
15 背面カメラ・赤外線カメラ ❌ まだ

Windowsだけ時差ボケになる

AnduinOSを使ったあとにWindowsを起動すると、Windowsの時計が9時間遅れる。
タイムゾーンは東京で合っているのに、時計だけ9時間前を生きているw

原因は、LinuxとWindowsで本体の内部時計の読み方が違うこと。
Linuxは世界標準時として扱い、Windowsは現地時刻として扱う。
Linuxが書いた時計をWindowsが日本時間だと思って読むので、ちょうど9時間ずれます。

対処は「どちらか片方だけ」。両方やると逆方向にずれます。
わしはWindows側を世界標準時の解釈に合わせました。

カフェのWi-Fiで、ログイン画面が出てこない

これはカフェで詰まりました。

Wi-Fiには繋がっている。アンテナも立っている。なのにページが開かない。
よくある「ログインしてください」の画面が、いつまでも出てこない。
隣で同じWi-Fiに繋いだWindowsは普通に通る。

原因は2つ重なっていました。

ひとつは、そもそもLinux側が「今ちゃんと繋がっているか」を確認しに行く設定が空だったこと。
確認していないので、「認証待ち」という状態が発生しようがない。

そしてもうひとつ。こっちが意外だったんですが、LTEを繋いだままだと、絶対に通知が出ない。
Linuxは複数の回線のうち「いちばん良い回線」で全体を判断する。
LTEがちゃんと繋がっているので、Wi-Fiが認証待ちでも、全体としては「問題なし」と答えていた。

LTEが優等生すぎて、Wi-Fiの「ログインして」という声が届かないw

さらに困ったのが、確認コマンドを叩くと「問題なし」と返ってくること。
わしはこれを見て「判定は生きている」と思い込んでいたんですが、実は逆で、確認していないときも「問題なし」と答える仕組みでした。
確認していないんだから、繋がっていないと言う根拠もない、という理屈。
ここを知らないと、たぶん永久にたどり着けません。

今の対処はシンプルです。

  1. LTEを切る
  2. Wi-Fiに繋ぐ
  3. http://から始まるページを一枚開く(httpsのページでは飛べません)

うまくいった操作だけ見ると簡単そうに見えますが、本当に時間がかかったのは「なぜ動かないのか」を一つずつ切り分けるところでした。
外した仮説も含めて記録してあるので、同じ症状の人には成功コマンドより、途中でどこを疑ったかのほうが役に立つかもしれません。

Windowsを消さなかった理由

Windows専用のソフトもあるからです。

MT5(FXのソフト)はWineで起動しました。
動画編集みたいな重い作業は、Parsecで自宅のGMKtecに繋いで、あちらにやってもらう。

AnduinOS   = 読む・書く・調べる
Waydroid   = Android版Kindleなど
GMKtec     = Windows専用・重い処理

全部をLinuxに置き換えたわけではなく、Surface Go 2を万能にするのでもなく、三つの得意分野をつないだ形です。
このParsecの話は、それだけで1本になるので、また別の機会に。

向いている人、Windowsのままが合う人

向いているかもしれない人 Windowsのままが合いやすい人
手元のSurfaceを別用途で活かしたい 買ってすぐ全機能が動くことを重視する
Android版KindleをPCサイズで使いたい 背面カメラや、赤外線の顔認証が必要
不具合を調べて、戻せる形で試すのが苦にならない EFIやコマンド操作は避けたい
Windowsを残したデュアルブートに魅力を感じる Windows専用アプリをSurface単体で多用する

もし同じことを試すなら、わしは最初から内蔵SSDを分割する方法は選びません。
まずUSBから起動してタッチやWi-Fiを確認、次に外付けSSDに入れて日常で使う、それから内蔵を考える。
「抜けば元のWindowsに戻れる」状態で必要な機能を確かめられたのが、今回いちばん効いた保険でした。

Windowsの回復USB、BitLocker解除、重要データのバックアップも先に用意しました。
Secure BootやSurface固有の機能は構成によって結果が変わるので、わしの実機結果をそのまま全端末に当てはめないほうが安全です。

まとめ

Kindle for Windowsへの不満から始めたAnduinOS化でしたが、今はAndroid版Kindleで本を読み、microSDに保存し、外では内蔵LTEで通信できています。

Windowsを捨てたというより、WindowsしかなかったSurface Go 2に、もう一つ使いやすい居場所を足した感覚です。

そのあと、諦めていた前面カメラが戻り、顔認証まで自分の手元にできました。
新しいものを待つのではなく、1つ古い版に戻したら直った、というのが今回いちばん意外だったところです。

背面カメラと赤外線カメラ、それにペンの一部は、まだWindowsと同じとは言えません。
それでもわしの用途では、この小さな端末をもう一度使いたいと思える状態になりました。

USB作成から外付けSSDへの導入、起動しない場合の回避、LTE、Waydroid、Kindle、microSD、時計、公衆Wi-Fi、音の設定まで、実際に使ったコマンドは別記事「Surface Go 2 AnduinOS化プロジェクト完全記録」にまとめる予定です、要望あればw

世はすべて、こともなし♪

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