書道フェスティバル:芸術の街ペナン
2015/09/26
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ペナンと言えば、グルメも有名ですが、世界遺産にも登録される、独特の雰囲気を持った芸術の街。
ウォールペインティング(壁画アート)や最近だとワイヤーアート(針金アート)など、街の中に芸術があふれている。
そんな街なので、芸術関連のフェスティバルなどもちょいちょい行われています。
わしの飲み友達の友達(長いw)がそういったイベントをよく手がけられていて、2015年2月8日に書道フェスティバル(?正式名不明)を行うとの連絡があり、見に行ってきました。
…書道フェスティバル前夜
「おい、太郎、次郎、ちょっとこっちに来なさい」
「なに? 今、オレカバトルで忙しいんだけど…」
「Sさんから連絡があって、明日書道フェスティバルがあるらしいぞ! 行くか♪」
「え〜、Sさん? お父さん、Sさんと一緒だといつも飲んでばっかりだから やだ〜〜〜!」
「ふっ、安心しろ。9amからお昼までらしい。さすがのお父さんも朝からは飲まない(つもりw)」
「書道フェスティバルって何があるの?」
「有名な方々の書かれた美しい字を色々拝見させてもらう素晴らしい芸術イベントだ。もしかしたら筆の使い方も教えてくれるかもしれんぞ♪」
「つまらなそうだから、いいよ〜」
「太郎、お前は前回もそんなことを言ってタイプーサム欠席したが、結果はどうだ?
次郎だけ美味しいもの食べて、貴重な体験をして、何だかんだでおもちゃも結局ゲット(後日買わされたw)。
その間、太郎は家で干からびていく一方だ。
太郎と一緒にお風呂に入ると最近良いダシの香りがするぞ。干からびすぎて鰹節になりかかってるんじゃないのか?」
「タイプーサムは怖かったから行かなかったんだよぅ〜」
「安心しろ。書道フェスティバルに針を刺した人間は出場しない」
「でも〜」
「お父さんの前で『でも』と言うな。NOも言うな。否定語を使うな。
人生、すべて挑戦だ。お前がでも、でも、言っている間に周りのイケてる人は3倍の幸せをゲットしているぞ!」
「でも〜」
ぱた。iPad miniの画面を閉じるわし。
「はい、太郎はこれでオレカバトル1日禁止。5秒以内に明日行くことを決めないと3日間禁止!」
「え〜〜〜! ちょっと…」
「5秒、4,3,2,…」
「行きます〜〜!」
「なんだ〜、そんなに行きたいのかぁ?w」
翌日。
書道フェスティバルの朝は早い。
9時開場なのに、8時20分に迎えに来るSさん…
案の定、8時半過ぎには会場に着き、主催者もまだ会場準備で忙しくしているという…
「まぁせっかく早く着いたし、散歩でもしよう」
やる気のない子供たちを引きずり、街を散策。すると…
あるわあるわ、ペナン名物 針金アート!!
いつもは車で通り過ぎるだけだったけど、実際に目の前で針金アートを見て、触って、大感激の子供たち。
「太郎、次郎、どうだ、すごいだろ?」
「うん、これすごいね〜!」
「これがゲージツだ。写真では伝わらない。実際に本物を見て、初めて伝わってくるものなのだ」
「うん、来て良かった!!」
そして10分後。
主催者の方と合流し、書道フェスティバル会場へ。
知らないと通り過ぎそうな細い路地にそれはあった…
「羊羊得意」
ゲージツは奥深い。
そして奥には…
体験スペース!
書道のイメージとはだいぶ違う気がするけど、子供たちが興味津々なのでノープロブレムw
一通り体験して、さて帰ろうかとメイン会場(?)に向かう。
しかし、ジョージタウンはほんに一歩入ると独特の雰囲気。
ここだけで十分アートな気がする。
メイン会場では、いよいよ書道の体験。
皆、思い思いの言葉をしたためる。
太郎は「羊羊今年」。
次郎は「羊羊春」。
もはや意味不明だが、喜んでいるのでよしとしようw
そして書道も堪能し、そろそろ帰るか、という気分になった矢先、主催者から、
「このすぐ後に、ダンスして書道する方が見えて、実演しますよ! 新聞社からも取材が来ます!!」
とのびっくり情報!
それは是非、見なければ!!と赤い紙が貼られた細い路地でワクテカして待つことに♪
そして、それは突然始まったのだ…
手に墨を塗りたくって、赤い紙に何かを書き始めるゲージツ家。
足も赤い紙に置き、なぞるように…
何かに取り憑かれたように急にかけだし、
「ここは安全、ここは安全」
と地面を清めるように墨を垂らす…
顔を紙にこすりつけ、雄叫びを上げるゲージツ家。
せっかく書いた紙を破り捨て、バケツに入れるゲージツ家。
そのあと、濡れたその紙を何度も何度も踏みつけるゲージツ家…
紙を踏みつける姿を見て、嫁の隣にいた子供が震えながらつぶやく。
「ぼく、もう帰りたい…」
太郎、次郎もゲージツに圧倒され、声も出ない。
もはやゲージツに言葉はいらない…
脇にあった煉瓦を並べ、歩き始めるゲージツ家。
3つ目に踏みしめた煉瓦が割れてしまい、雄叫びを上げて壁によじ登るゲージツ家。
壁から降りたとたん、こちらに向かって「墨を持ってきて!」と声をかけるゲージツ家。
殺気を感じたのでSさんに墨を持っていってもらったら、そのまま腕に墨をかけられそうになったSさん…
慌ててにげて、スタッフが犠牲にw
最後に意識を取り戻したゲージツ家。
テリマカシー(ありがとう)の言葉を残して去って行く…
ゲージツ家が見えなくなって太郎が一言。
「お父さんの嘘つき!
タイプーサムより全然怖いじゃん〜〜〜!!!」
世はすべて事もなし♪
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