マレーシアでの子供の教育について考える
2018/01/05
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私の尊敬する経営者の方に以前聞いた言葉の一つに以下のものがあります。
『教育は家長の責任』(おそらく華僑の言葉)
子供がどんなことを学び、どんな学校へ行き、どんな人生を歩むのか? どんな人生を歩んでもそれは家長である父親の責任と言うことです。よく教育は妻に任せている、と言われる方がいますが(以前の私もそうでした)、それは言い訳で、家族にとって最重要な子供の教育は、家長自身が真剣に考えなければいけません。もちろん仕事もあるわけですから、父親自らすべての勉強を見ることは不可能です。ですので適材適所で内外のリソースを使って合理的に進めるべきですが、子供がどういう人生を歩んだら幸せだろう?と子供の立場に立って骨幹の教育方針を考えることが大事だと私は思っています。
正解はありませんが、私は以下のような方針で進めています。
・学校などの学問:塾(現在はeラーニングの塾)をメインに家庭でフォロー
・科学:科学実験のおもちゃなどを購入し、自宅で私が教える
・文化:マレーシアならではの多人種文化の感じられるところに色々連れ出す。2ヶ月に一度くらい旅行なども組み入れる(2時間くらいのフライトで色々な所に行けます)。
・コミュニケーション能力:お笑いに普段から接するようにしてギャグやジョークを言えるように。日本人の最大の強み、だと私が思っている空気を読む能力を身につけさせるために、あえてインターではなく日本人学校へ。
■英語教育の誤解
よく子供を英語ペラペラにするために海外移住を考える方がいますが、私はあまり賛成できません。ネイティブと同じ発音で英語を話せるようにしたい!ということならそれも良いでしょうが、そのことにそれほどの意味があるでしょうか?
日本からの駐在員さんは幼少期から英語環境で生活していない人の方が多いと思いますが英語はしゃべれますし、それで業務もしっかりこなされています。
日本人は、英語をしゃべれる人、しゃべれない人、と2択で見る方もいますが、この間には数百のレベルがあると思います。そして重要なことですが、ほとんどの日本人が日本語をしゃべれますが、年収は皆異なります。
ちなみに以前見たペナンのDAISOの求人広告では、マレー語、英語が堪能なこと、というのが必須条件の一つでしたが、彼らの給与は月RM2000(7万円前後)です。ちなみに英語がかなり堪能なローカル採用の日本人もRM5000(15万円前後)あたりが多いそうです。
なぜでしょうか?
英語はあくまでもコミュニケーションツールであって十分条件ではありません。
むしろ海外に住む醍醐味は、その国、周辺国などの文化を肌で感じられることだと思います。日本では見たことがない昆虫を直に捕まえたり、山登りをして食虫植物を触ったり、食虫植物は猿がのどが渇くと中に入っている液体を飲むのでモンキーポッドと地元では言われているなど(!)、日本にいたら一生知らないことを実際に体験できるのです。イスラムの人は豚肉を食べないことは有名ですが、触ることすらできません。ですのでスーパーのレジではノンハラル(イスラム教徒的にNGなもの)は別のレジで予め会計を済ませる必要があります。
いわゆる国際感覚を身につける、ということが我が家の海外移住時のトッププライオリティの教育方針です。そして小学校の間は日本人学校で日本人としてのアイデンティティをしっかり身につけ、その間英語教育もある程度行い、中学校くらいからインターナショナルスクールへの編入を考えています。
嫁、子供にも一言も話していないので、まさか私がそんなことを考えているとは夢にも思っていないと思いますがw
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